ヴィンセント・リー(英語名:Vincent Lee)、カンボジアプノンペン出身。1991年、シドニー大学卒。1997年シドニー工科大学修士卒。
両親は中国系カンボジア人。祖父は中国生まれの華僑。1975年4月17日、ポル・ポト率いるクメールルージュが実権を掌握、プノンペンを制圧。ロン・ノル政権率いるクメール共和国が崩壊した。市民は立ち退きを命ぜられ、着の身着のまま、地方への強制移動を強いられた。ヴィンセントも10才で家族から引き離され、強制収容所に入れられ、過酷な労働と飢餓の中、約4年間、辛くも命をつないだ。1979年1月7日、ベトナム軍がプノンペンに入り、ポル・ポトの軍勢を敗走させた。クメール・ルージュはタイ国境近くのジャングルへ逃れた。プノンペンに戻ってからの生活も過酷を極めた。1980年、ヴィンセントは64歳の祖母と共に地雷が埋まるジャングルを潜り抜け、タイ難民キャンプへ脱出する。紆余曲折の後、1981年、オーストラリアシドニーの地を踏む。1982年、ヴィンセントははじめて正規の教育を受けた。勉強の合間に働いて1987年に家族を呼び寄せた。オーストラリアのシティバンク銀行や山一証券で働き、2000年4月初めて来日し、ベライゾンジャパン「旧MCIワールドコムジャパン」やロイター通信、ブルームバーグ L.P.等で就業。

最近、半生を書いた本「Father Missed His Plane」(父は飛行機に乗れなかった)を英語で出版した。その筆致とストーリー展開は読者を一気に引き込む。